若い時には思いもしませんでしたが、歳をとるにつれていつの頃からかやたらとオナラが出るようになりました。
「出物腫れ物ところ嫌わず」ということわざもありますが、本当にいつでもどこでもオナラが出てしまうというのは困ったものです。
オナラが出る原因
おならが出る原因は様々です。
下記以外にも、慢性胃炎や過敏性腸症候群や大腸がんなどの病気の可能性もあります。
ストレス
「腹の虫が収まらない」などという言葉があるくらい、イライラやストレスとお腹は関係性が深いです。
ストレスを抱えると胃がキリキリと痛むこともあります。
「胃に穴が開く」という言葉もありますが、ストレスを強く感じると実際に胃潰瘍になったりします。
ストレスや胃腸炎などで胃腸の運動機能が低下すると、胃腸に食べ物が長く溜まることになります。
胃腸に溜まった食べ物は発酵しガスを出します。
これがオナラになります。
運動不足
一日中デスクの前で座っているだけでは、腸も活動してくれません。
運動不足の方には便秘気味の方が多いです。
腸の中に長い間食べ物が滞在することで、発酵が進みくさいオナラが多く出るようになります。
早食い・噛まずに食べる
食事をしたり、しゃべったりするときにも多少、空気をのみ込みます。
早食いをしたり、あまり噛まずに飲み込むような食べ方をする人は特に飲み込む空気が多くなります。
飲み込んだ空気はげっぷやオナラになります。
食物繊維のとり過ぎ
根菜やイモ類、豆類などの食物繊維を多く含む食べ物や発酵食品を多くとると、ガスが発生しやすくなります。
このガスがおならになります。
この場合のオナラは通常臭くありません。
加齢による腸内環境の悪化
原因は不明ですが、老年期に入ると腸内環境に変化が起こります。
善玉菌が減り、悪玉菌が増えます。
腸内で悪玉菌が優位になると、おならの元となるガスの発生量が増えます。
また、加齢や運動不足により腸が下垂することもあります。
腸がハンモックのように下垂すると、便が移動しにくくなります。
オナラが出なくなる対策
オナラがまったく無くなるというのは難しいですが、下記の対策でかなり減ります。
体操
広い場所で寝て、体を左右にゴロゴロと回します。
毎日5分程度します。
こうすることで腸が動き出すそうです。
ゴロゴロができない方は、
寝た状態でひざを立て、立てたひざを左右に寝かします。
この時、両肩は付けたままにします。
身体をよじるような感じになります。
これを繰り返します。
昼間の運動、夜の睡眠
腸の働きをコントロールしているのは自律神経になります。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
交感神経と副交感神経がそれぞれ交互に優勢になることで、腸の弛緩・収縮が行われています。
自律神経のバランスが乱れると腸の動きも乱れてしまいます。
活発に活動している時間が長いと交感神経が優勢になりやすく、また加齢とともに副交感神経の働きが低下するようです。
自律神経のバランスを取るためにも、適度な運動をし、しっかりと休息をとることが必要になります。
昼間に太陽の光を浴びて適度な運動をしないと、夜にぐっすりと眠れないですよね。
ウォーキングなどの運動を習慣にするのも有効です。
腸内環境を整える
発酵食品や食物繊維が豊富な食品を多くとるということが、腸内環境を整える一番の方法となります。
腸内環境の話の中ではよく、”善玉菌””悪玉菌”という言い方をされます。
この善玉菌を増やすために、善玉菌を含む食べ物がヨーグルト、ぬか漬け、納豆、キムチ、味噌、チーズなどの発酵食品になります。
また、善玉菌のエサとなるものとして、野菜類、豆類、いも類、海藻、果物などの食物繊維やオリゴ糖を多く含む野菜類(玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、にんにく、アスパラガス)バナナ大豆などを一緒に取ると良いとされています。
善玉菌だからといって、食物繊維を多く含む食べ物や発酵食品を多くとると、ガスが発生しやすくなります。
肉や卵などのタンパク質が悪玉菌のエサとなり、くさい臭いのオナラのもとともいわれています。
しかし、これらのタンパク質も人間の体には必要です。
何でも「過ぎたるは及ばざるが如し」です。
取らないのではなく、バランスの良い食事を心がけることが必要です。
ストレスを軽減する
スマートフォンの見過ぎも眼精疲労からストレスになります。
家に帰ったら仕事のことは置いておいて、好きな音楽やテレビ、お風呂でリラックスするなどメリハリをつけましょう。
休日はスポーツや趣味に没頭してリフレッシュしましょう。
ヨガや瞑想(マインドフルネス)も役に立ちます。
簡単瞑想についてはこちらもご覧ください。