夫婦別寝室を始める50代の大切な6ヶ条

50代近くになると、子供たちも巣立ち部屋が空いてきます。

夫婦のいろいろな事情からも、どちらかが「子供の部屋が空いたから、向こうで寝ようか」となり、結果、夫婦別寝室となる方が増えてきます。

ここでは一緒に居たくないという後ろ向きではなく、仲は悪くないが何となく・・・

という方へ、上手くいく夫婦別寝室の方法をお伝えいたします。

「お互い寝るとき楽だから」と軽い気持ちからはじまることが多いですが、ここから夫婦の仲が変わることも大いにあります。

”家庭内別居”という状態にならないためにも下記一読ください。

ちなみに、”家庭内別居”とはおおよそ下記の状態のことだそうです。

  • 寝室が別々で、食事も別々に食べる
  • お互いが何をしているかわからない
  • 顔もめったに合わせない
  • 洗濯物も別々
  • 同じ家に住みながらも、本来の夫婦としての協力や会話、愛情が全くない状態

夫婦別寝室のメリット

夫婦別寝室をお考えの方はおおよそメリットについては考えていると思いますが、あえて書き出してみました。

いびき、寝屁、トイレなど気にしなくていい

嫁がいないということは気にすることがほとんどなくなります。

「イビキがうるさい」

「歯ぎしりで寝られなかった」

などと言われることもなくなります。

また、中年男性では良くあると思うのですが、何かとお腹が張ってオナラが出ますよね。

布団の中で臭いオナラは我慢したいものですが、隣に誰もいなければ臭いを我慢するのは自分だけ、スッキリです。

50代になると朝方、トイレで目が覚めることも多くなってきます。

”ガサガサとして嫁を起こしてしまわぬように・・・”と気を使う必要もなくなります。

エアコンや照明を自由にできる

年齢と共に、お互い我が出てきて今まで我慢できていたことが我慢できなくなってきます。

エアコンの温度調節や夜寝るときの照明、寝る前に布団に入ってもう少し本でも読みたいと思っても「明るい」と言われるので読めなかったことなど、自分の寝室なら自由です。

特に室温などはお互い更年期に入り体が熱くなったり、冷えたりと相手に合わせにくくなります。

寝室を分けることで、お互い楽になります。

ひとりの時間を持てる

寝室は何も寝るためだけの部屋ではありません。

そこはもうプライベート空間です。

「ちょっとゆっくりとしたい」、「趣味に没頭したい」など部屋にこもることができます。

プラモデルや釣り具の調整など、居間では”邪魔になる”とできなかったことができますし、途中までで置いておき、続きはまた明日といちいち片付けなくてよ良いのです。

誰の邪魔にもなりません。

生活時間を合わせる必要が無くなる

飲み会で、どうしても2軒、3軒となり遅くに帰ってくると、それまではご機嫌さんでも布団に入るときはさすがに寝ている嫁を起こさないよう気を使います。

また、休みの日に朝早くからゴルフなど、嫁を起こさないようにと気を使っている方も多いと思います。

夫婦別寝室ならこれらも解消されます。

逆に奥さんが朝早くからパートで起きられているということもあるでしょう。

お互い生活のリズムが少しづつ変わってきます。

毎日無理に生活時間を合わせていると疲れてきます。

夫婦別寝室の注意点

メリットの多い夫婦別寝室ですが、その裏には注意すべき点も潜んでいます。

セックスレスから疎遠に

2018年にコンドームメーカー相模ゴム工業が14,100名に対し大々的に調査した結果、結婚している男女でセックスレスだと思うと答えたのは34.3%、どちらかといえば思うと合わせると58.2%がセックスレスと感じている。

年代別だと、40代が一番セックスレス、又はどちらかといえばセックスレスと答えたのが多く、合わせて67.2%。

これが50代になると、65.5%になり、60代になると59.2%に下がる。

ということは60代の皆さんは意外と頑張っておられるのか?

いずれにせよ、寝室を分けてしまうとセックスする機会は極端に減ります

「いざ」と思ってもきっかけすら見つからなくなります。

相手の思いは関係なく、「もういいだろう」と思いがちです。

女性は意外に求めていたり、また性交でなくても、肌の触れ合い、スキンシップを求めているところがあります。

男性でも女性でも同じです。

普段は何とも思っていなくても、たまに「したい」と思うことがあるでしょ。

男性はどうします?風俗?浮気?

いまや女性も同じことをします。

そうなった時に自分お琴は棚に上げて、女性だけを責めるわけにはいきません。

これが寝室を分けることでどんどん疎遠になると、行きつくところ「夫婦でなくてもいいよね」という感じになってしまいます。

顔を合わせる機会が減る

ゆっくりと一人の空間・時間が持てるということは、それだけ2人の空間・時間が少なるということです。

夕食は仕事仲間と外食、二時会で遅くなる。朝は奥さんがパートで早出。となると顔を合わせることもありません。

会話が無くなっていきます。

会話が無くなるというのは夫婦にとっては危機的状態です。

もともと他人、意志疎通を図ることで保っている関係が崩れていきます。

「俺のところはツーカーだから大丈夫」「言わなくても分かり合える関係だから」って本当にそうでしょうか?

「男性が思っているだけ」ということは大いにあり得ます。

女性はおしゃべりが大好きです。

話し合うことで確認を取ります。

男性とは思考回路が違うといわれています。

お互いを理解しあうには常に話合うことが必要なのです。

お互い干渉しなさすぎる

「干渉されることがない」というと楽でいいように聞こえますが、「気にされてない」「かかわりを持とうとされてない」といわれるとどうでしょう?

部屋を分けることで、徐々にお互いの部屋に入る理由もなくなり、入るのも億劫になってきます。

たまに用事があってお互いの部屋に入ることがっても「何か他人の部屋に忍び込んでいるような」感覚になります。

「部屋で何してるの?」と聞くのも野暮な感じだし・・・、となると部屋にこもられても何をしているのかもわかりません。

ご近所付き合いでも「隣は何をする人ぞ」というのがありますが、「主人が何をしているのか?」となると不信感を持たれたり、興味を失われたりします。

居ても居なくてもいい存在になってしまうかもしれません。

夫婦別寝室で家庭内別居→離婚へ走らないための6ヶ条

見てみた通り、夫婦別寝室はメリットも多いですが、気を付けないと夫婦関係がどんどん疎遠になりかねません。

できれば下記のようなルール作りや話し合いを十分に持ってから始めたいものです。

食事はできる限り一緒に取る

お互い料理を作りあったり、また、作った料理を「美味しい」といいながら感謝していただくことは大切です。

これは料理を作ってみると分かるのですが、作り手に取って、黙って食べられるほど味気ないものは無いです。

せっかく作ってもらった食事、毎回作ってもらうのですから、毎回良い評価をしましょう。

「美味しい」だけではなく、どう美味しいのか、何が良かったのかを伝えることが必要です。

朝食や夕食はできるだけ一緒に食べれるよう工夫しましょう。

テレビを見ながらでも構いませんが、テレビの話題でコミュニケーションを取るようにすることが重要です。

共通の趣味を持つ

家の中のみならず、1つで良いので共通の趣味を持つと会話が広がります。

共通の友人もできますし、話題作りになります。

私のところでは、子供たちが巣立ってから本格的に二人でハイキングを始めました。

ハイキング自体も気持ちの良いものですし、一緒に買物に行き、少しづつグッズを揃えています。

次はどこの山へ行こう、その前にウェアを買いに行こう、などと一緒に出掛けることが増えます。

家事の役割を分担する

月1回は夕食を作る、週末の風呂洗いをする、などちょっとしたことからでも結構です。

昔は「男は仕事、女は家事」という感じでしたが、時代は変わってしまいました

そして、今は奥さんもパートに出かけたりして少なからず働いておられるのではないでしょうか?

なら主人も少なからず家事の手伝いをしないと奥さんからすれば割に合いません。

女子力が強い男性がテレビに映る機会も多いです。

間違いなく比較されています。

少しづつ、できることから始めましょう。

家の中でコミュニケーションが減らない工夫をする

全てにおいてですが、コミュニケーションが大切です。

特に夫婦仲、長く一緒にいると「言わなくても分かって欲しい」とお互いに甘えが出ます。

特に男性に強いのですが、この甘えはよほどの包容力がある女性にしか通用しません。

言わないと通じないことがほとんどです。

言わなくても通じていると思っていることは、全て相手(奥様)が先回りしてあなたのことを理解してくれているからです。

理解される側も理解してもらいやすいよう工夫が必要です。

でないと、ちょっとしたことからミスマッチが起き、何でもなかったことが積もり積もって大きな亀裂につながります。

何でも話しするべきですが、特に、子供のこと、家計、これからの将来のことなどは時間をかけて話し合う必要があります。

意見の相違も出てくるでしょう。

それも途中で”こいつには言ってもわからない”と投げ出すのではなく、とことん話し合うことで必ず理解しあえ解決できるものです。

男性は途中で話を投げ出しがちです。

これが女性が一番嫌うようです。

また、男性は理詰めで答えを出せばよいと思っています。

しかし、女性は答えを求めていない時の方が多いのです。

話し合うこと、その過程が重要視されます。

男性には難しいですが、しっかりと話を聞いたうえで、答えを言うのではなく、”一緒に考える”といいうスタンスを取りましょう。

 

私もよくやってしまいました。

例えば、

奥さん「子供の進学、どうしよう?」

私「〇〇校でいいやん、先生もそれでどうですかって言ってたよ。」

奥さん「でも・・・・」

これで奥さんはムスっとした感じになってしまいます。

本当なら「そやな、子供の性格やら、入学してからの合う合わないもあるしな・・・。どこがよいやろなあ」と一緒に考えないといけなかったと後から思うわけです。

一緒に外食やデートに出かける機会を持つ

月に1回程度は2人で外食も大切です。

これからは2人での思い出作りも大切になってきます。

また、2人で出かけることで昔に戻ったような雰囲気作りも演出できます。

お互いに「相手のことを思っている」ということを確認する場・時間が必要です。

どちらかが寂しさを感じたら一緒に寝ることも前提で

「別寝室にしてみて、楽だけれど何となく寂しい気もする」ということも出てくるかと思います。

そういう時は素直にその思いを伝えましょう。

どちらか一方だけでもそう感じたら元に戻ることを強くお勧めします。

夫婦は身近にいてこそです。

スキンシップも大切です。

多少なりとも距離を置くことで、心の距離まで離れないようにしてください。

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