「不動産投資」と聞くと、大手のデベロッパーが大金をかけて開発していくようなイメージがありますが、あれは不動産投資のほんの一部です。
個人でも、マンションの1室を買い、人に貸すことで収益を得ることができます。
一戸建て住宅や小さなアパート、もしくは空き地をコインパーキングにするなど、不労所得を得る方法があります。
株式投資やFX、仮想通貨などのように数字だけが動き回る投資とは違い、”不動産という実態のあるものを購入”して運用します。
無理なく、じっくりと資産運用できます。
内容が専門的で難しそうと思われますが、まずはどんなものなのか見ていただければと思います。
不動産投資の種類
一概に不動産投資といっても様々な物件があります。
それぞれ種類と特徴を見ていきます。
ワンルーム・戸建て投資
新築、又は中古の分譲マンションや戸建て住宅を買い、自分が住むのではなく、人に貸します。
貸すことにより、月々の賃料が収入となります。
住宅ローンで買ったとしても、「月々の賃料 - 月々の返済 = 収入」になります。
それほど大きな額ではないにしろ、副収入としては良いのではないでしょうか。
持ち続けるのも良いですし、景気が良くなった時点で売れば、売買益も得ることができます。
中古物件でもリノベーションを施すことで借り手がつきやすくなったり、高い賃料を取ることができます。
一棟買い投資
中古のアパートやマンションを一棟丸ごと買います。
アパートやマンション、テナントビルなどは収益物件といいます。
「えー、高いでしょ。無理無理・・・」とお思いでしょうが、買うのは資産、その資産を担保に銀行からお金を借りれば大丈夫です。
毎月の返済は収益物件の家賃収入から支払えば問題ありません。
差額は利益となります。
こちらも、安く買って景気が良くなった時点で売れば、売買益も得ることができます。
コインパーキング投資
更地を買う、または借りることで、コインパーキングを設置し運営します。
立地に気を付けれて目星をつければ、結構な利益になります。
場所によっては、月極駐車場だった場所を月極料金で借り上げて、コインパーキングにすると借りている倍の売り上げが上がるところもあるようです。
駐禁が厳しい昨今、コインパーキングの人気はまだまだ衰えません。
コインパーキングのシステムは業者からリースする方法と買取が選べます。
コロナにより、団体旅行より、個人旅行が進みました。
電車やバスの利用より、自家用車の方が安心という方も増え、コロナが収束してもこの不安心理はなかなか拭えないでしょう。
メリット
不動産投資には他にはないメリットが多くあります。
不動産というものを所有するという安心
不動産はその名の通り、不動産そのものを買います。
株やFX投資のように額面上だけで売買されるのではなく、目に見えた実物資産に投資するので安心です。
いざとなれば売れるという安心感があります。
資金に余裕がなくても銀行でローンが組める
「高くて手が出ない」とお考えの方、自分のお金だけで勝負しようと思うとしんどいです。
現物資産なので、買う不動産を担保に銀行でローンが組めます。
手持ちが少なくても、良い収益物件なら銀行が貸してくれます。
これも他の投資商品とは大きく異なることです。
「株式投資したいからお金貸して」と銀行に行っても絶対貸してくれません。
「不動産を買うのでお金貸して」なら銀行はすぐに見積もりを出してくれます。
これだけ不動産は安心で信頼できるものなのです。
比較的安定している
不動産は値段が安定しています。
よほどの天変地異が無い限り、土地や建物の値段が急変することはありません。
私たちの年代では、不動産投資といえば「バブル」を思い出しますが、あの時代は特殊です。
株式投資のように、「気がついたら紙切れになっていた」なんてことはありません。
特に土地の値段は国税庁の「財産評価基準書 路線価図・評価倍表」で調べることができます。
副業の分類に入らないので会社勤めしながらできる
副業禁止の会社も最近は減ってきていますが、それでもまだまだ就業既定の中に副業禁止がかかれている場合があります。
ほとんどの場合、懲戒処分の対象となる副業とは
- 本業に支障が出た場合
- 社員の副業が原因で、会社の信用に影響がある場合
- 同業他社で副業した場合
- 情報漏洩など、会社に不利益を被らせた場合
となっています。
”本業に支障が出た場合”とは実質的には労働による副業で本業の時間に疲れが出るということのようです。
不動産投資は会社がいう副業には当てはまらないです。
*会社により就業既定が違う場合がありますので個々で確認をお願いします。
業務のほとんどが外注できる
不動産賃貸をするとなると、借り手を探すところから、管理や清掃、リフォームなど色々と面倒なことが出てきそうに思います。
でもこれらのほとんどは専門業者がいるので外注で済ますことができます。
賃貸管理
賃貸管理については専門職は不動産屋さんになります。
物件の近くの不動産屋さんを数軒回って賃貸管理に対する見積もりを取って見比べることができます。
不動産屋さんにお任せすることで、ほとんどの賃貸トラブルは回避できます。
リフォーム
リフォームは工務店にお任せできます。
清掃
清掃については清掃業者もありますし、シルバー人材センターなどでしたら比較的安価で請け負ってくれます。
デメリット
メリットが多い不動産投資ですが、デメリットもないわけではないです。
儲からない物件を買ってしまうと儲からない
安いからという理由だけで物件を選んでしまうと、儲からない物件をつかまされる可能性があります。
ほとんどの場合、安いには安いなりの理由があります。
高い買い物なので、しっかりと収益物件として、購入後収益を上げてくれる物件かどうか見定める必要があります。
焦りは禁物です。
回りの地域の状況を見て、同程度のアパート・マンションの件数や空室数、またプロによる建築物の判定などしっかりと見定める必要があります。
物件が埋まらないというリスク
コインパーキングなら、回りにも同じようなコインパーキングができて客を取られる。
アパートやマンションでもあと数室が埋まらないなどということがあります。
回転率、空室率など最初からこれらのリスクや、銀行借り入れの利率などを高めに設定し計画を練りましょう。
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