いろいろなことが頭の中をめぐって、何から手を付けていいのかわからなくなる。
ついつい今していることと違うことを考えてしまい作業が止まってしまう。
ちょっとしたことでついイライラしたり、人間関係でモヤモヤしたままの状態からなかなか抜け出れない。
こんなことありませんか?
”今はこれに集中しないと”と思っても、またすぐに他のいろいろなことを思い出して、頭の中をぐるぐる駆け巡ってしまうこと、ありますよね。
年齢を重ねるとこういうことが増えてくるように感じます。
嫌ですね。
何とかならないかと思い、いろいろな本を読み漁り自分なりに工夫したのが、
「1分でできる簡単瞑想で頭をリセットする方法」でした。
「マインドフルネス」という言葉も使われています。
たった1分で頭スッキリ、集中力が増します。
その仕組みや方法についてみていきます。
簡単瞑想とは
瞑想を辞書で調べると、「目を閉じて静かに考えること。眼前の世界を離れてひたすら思いにふけること。」と出てきます。
しかし、ここではあえて”考えるとこ”、”思いにふけること”を省きます。
目を閉じてひたすら”無”になります。
目を休め、頭を休める時間を取ります。
”無”になるといっても実際にはかなり難しいので、ここでは呼吸に意識を集中させるようにしてください。
マインドフルネスとほぼ同じです。
マインドフルネスとは、「今、この瞬間」を意識することになります。
ついつい過去を振り返ったり、未来に思いをはせたりしますが、常に「今、この瞬間」に立ち戻る練習をします。
呼吸をしているという今に集中することで、他のことを頭から一旦排除することができます。
目を休める必要性
目は、人が外界から得る全情報の80パーセントを担っています。
目を開けている間は常に脳が情報収集に使われています。
現代社会では特にスマホ、パソコンなど視覚を駆使した伝達方法が発達しています。
しかも、スマホゲームや動画など繊細だったり、激しい動きはそれ自体の端末のCPUが容量を取るように、受け手側の目や情報を処理する脳にもかなりの負担を強いています。
よく、休憩時間にスマホゲームをしたり、SNSを見たりしていると思います。
これは、気分的には”休憩”なのでしょうが、目には休憩になっていません。
ずっと使い続けるとオーバーワークになります。
目も休ませる時間が必要なのです。
頭を休める必要性
目を休ませると脳もある程度休まります。
しかし、目を閉じると急にいろいろなことが頭をよぎりませんか。
「次はあの作業をして、それから打合せもあったなあ」
「もうすぐ車検だったような」
「次の休みは何しようかな」
「あー、さっきは段取り悪かったな」
「お昼何食べに行こうかな」
「小遣いもうちょっと何とかならないかな」
などなど、次から次へといろいろなことが被さって一度に様々なことを考えようとします。
頭は常に何かを考えようとしています。
これでは頭の休憩にはなりません。
そうなんです、意外と”ボーっとする(無になる)”のは難しいんです。
パソコンやスマホでも、フリーズ(動かなくなる)したら、再起動させると大概直ります。
頭もいろいろなことが浮かんできて処理しきれなくなったら、一度”無”の状態にして、リセットするとスッキリします。
その上で、”今やらないといけないこと”に集中することができます。
パソコンやスマホなら、起動しているプログラムやアプリのうち、今必要のないものをとりあえず消して、ということができます。
頭の中は、そう簡単には行きません。
「今は昼食のことは考えないでおこう」と思えば思うほど、逆に食事のことが気になります。
脳の仕組みがそういう風にできているのだから仕方ありません。
一旦すべてを”無”にしてリセットする必要があるのです。
なぜ50代に簡単瞑想が必要なのか
もちろんどの年代の人にでも瞑想を取り入れることは有意義です。
しかし、20代30代の人に「瞑想は良いよ!」といっても、自分の若い時がそうでしたが、聞く耳を持たないですよね。
40代後半、50代になると、職場では管理職になり、仕事内容が変わったり、自営業でもお客様の方が年下になり、仕事の仕方が少し変わったりして悩みが多くなります。
家庭でも、子供が巣立ち、夫婦2人の時が多くなり、これからのことなど不安が付きまといます。
またこの年代から更年期も始まりますし、体や頭の衰えも感じ始めるころになります。
いろいろなものを背負ったまま日々過ごすのは大変しんどいです。
どこかでリセットする必要ができてきます。
何か悶々とした日々を過ごされているのなら尚更のこと、簡単瞑想でリセットしてみてください。
瞑想に入る前の準備
瞑想と聞くと、座禅のように足を組んで手をお腹に・・・、と思いがちですが、簡単瞑想ではリラックスすることが大切です。
静かな落ち着く場所を探す
頭をリセットするのが目的なので、できれば耳からの情報もない方が良いです。
できるだけ静かな場所を選んでください。
また、光がチラついたりすると目を閉じていても気になりますので、なるべく光量も安定した落ち着いた場所を選んでください。
姿勢は寝ても座ってても大丈夫
家で寝っ転がれるのなら、寝ている方がリラックスできます。
会社などではそうはいかないので、座った状態でも大丈夫です。
椅子に腰かけての場合は、深く腰掛け、背もたれにもたれて、手はだらんとしてできるだけ筋肉を弛緩させます。
そんな場所もない時は、立ったままでも壁に背を向けて壁にもたれかかるようにして体重をあずけます。
簡単瞑想体験
準備ができたら、
- まず深く深呼吸を1・2回します。
- 目を閉じます。
- ゆっくりと鼻から息を吸います。鼻から入ってくる空気に全神経を集中します。
- ゆっくりと口から息を吐きます。身体から空気が出ていくのを感じ取ってください。
- ゆっくりとゆっくりと3・4を繰り返します。
- だいたいで結構です、1分経ったら終わります。
どうでしたか?
スッキリされました?
ポイントは
「何も考えないでおこう」と思うと、考えないことを考えてしまうので、呼吸に集中することです。
体内に入り体外へ出る空気にだけ意識を持っていきます。
他のことを考えてしまった場合でも、それを悪いことのように思わずに、「また呼吸に集中するだけ」と自分に言い聞かせて呼吸に意識を戻します。
いろいろなことを考えるのは人間の性です。
仙人ではないので、いろいろと考えがよぎることを責める必要はありません。
”いろいろと考えがよぎること”をダメなことと思ってしまうと、そちらに意識を持っていかれてしまいます。
何度も違うことを考えたりしてしまいそうになりますが、ひたすら「また呼吸に集中するだけ」と自分に言い聞かせて呼吸に意識を戻します。
ゆっくりと深呼吸すると、だいたい5秒程度で1回の深呼吸になります。
10~12回深呼吸すると1分が終わります。
出来ることなら、深呼吸の数も数えない方が良いです。
タイマーがあれば時間はタイマーに任せるのが一番です。
タイマーが無くても、だいたい1分で大丈夫です。
「1分より短いから効果がない」というようなことはありません。
ほんの少しの間でも”無”になる瞬間が持てればリセットできます。
ぜひ試してみてください。
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